慶応義塾大学の発表
Detection of a High-Turnover Serotonin Circuit in the Mouse Brain Using Mass Spectrometry Imaging.
iScience. 2019 Oct 25;20:359-372.
慶応義塾大学のプレスリリース
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2019/10/30/28-64261/
医療NEWS QLife Proによる解説
http://www.qlifepro.com/news/20191105/serotonin-circuit.html
原著論文(英語)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6818351/
(本誌のアドレスが長すぎたのでPMCのリンクを掲載)
※現在つぐもの体調が悪いため、中身の精読解説および日本語訳は休止します。
(これまで、理化学研究所の加藤忠史先生により、双極性障害患者のPVTには不正なミトコンドリアDNAがたくさん蓄積していることが示唆されていましたが、PVTの脳内における役割は長らく不明でした。近年では概日リズムとの関係性なども示されていましたが、今回の研究結果によって、PVTが情動制御に関わるセロトニンやノルアドレナリンが極めて多く機能している領域であることが明らかとなり、それらを標的とした創薬の作用機序解明に一歩貢献した形となりました。)
大日本製薬、名古屋大学、慶應義塾大学の共同発表
In Vitro Modeling of the Bipolar Disorder and Schizophrenia Using Patient-Derived Induced Pluripotent Stem Cells with Copy Number Variations of PCDH15 and RELN
eNeuro. 2019 Oct 17;6(5).
慶応大学プレスリリース
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2019/10/24/28-64022/
原著論文(英語)
https://www.eneuro.org/content/6/5/ENEURO.0403-18.2019.long
※現在つぐもの体調が悪いため、中身の精読解説および日本語訳は休止します。
(今回は病気の遺伝子が特定されたという内容ではなく、モデル動物ならぬモデル細胞の樹立に成功したと捉えるのが良いかと思います。また、実際に双極性障害を発症する家系の方から樹立したiPS神経細胞を観察することで、この病気の病態について詳しい知見が得られたものと思われます。)
2017年春の理化学研究所和光研究所の一般公開の際に、加藤忠史先生の研究室の展示を訪ねました。その際に掲示してあったポスターの写真が手元に残っていましたので、シェアさせていただきます。尚、現在先生はこの時点での研究の課題を乗り越えられ、2018~2019年にはさらに多くの論文を発表されていますので、チェックしてみてください。